悲しい出来事

今日の未明、僕と僕の友達の、大切な物がいくつも盗まれました。
ある人はもう手に入らない貴重なDVDを、ある人は心から大切にしていたCD達を、
ある人は心血を注げる相棒であったギターを失いました。
気の弛み、油断、過信、言い方は幾らでもありますが、
まあつまり事の大きな原因は僕ら自身にあると僕は考えています。
しかしそれでも、これがその事を僕らに思い知らせる為の出来事だとしたら、
その代わりに払った代償は僕らには少し大き過ぎると感じてしまいました。


これがどれだけ雲を掴むような話なのかは良くわかっています。
しかしそれでも僕は何卒お願いがしたい。
2007年1月27日の午後5時30分から、翌日28日の午前3時ぐらいまでの間に
JR秋葉原駅の電気街口と中央口を繋ぐトンネル通路のコインロッカーの「0408」番室から
黒いギターケースとソフマップの白と青のビニール袋、文教堂書店の青いビニール袋と透明な小さいビニールバッグを持ち出す人間を目撃していた人、
またはそれに近い場所でそれらしき物を持った人間を見た人、
どんな小さな情報でも構いません、どうかご一報をお願い致します。


またどういう経緯でかそれらの物品を件のロッカーから入手し、現在手元に保管、
あるいは既に売却してしまった上でこの文章を読んでいるという方、
僕はあなた自身をどうにかしたい訳ではありません。
でもあなたにとってはほんの偶然から手の中に滑り込んだ何でもない物品であったとしても、
それに付いた傷や汚れ、経年の産物は、僕らにとっては掛け替えの無い時流の証なんです。
物品自体は大量に生産された、星の数程の同形物達の中のほんの一つでしかありません。
同じ物は店に行けばすぐに補填が利くほどのありふれた物でしかありません。
しかしあなたが昨日か今日手にしたその「大量生産品の中のほんの一つ達」は、宇宙で一つしかない時間の経過を刻んだ間違いなく唯一無二の物達なんです。
お願いです、僕らの時間を返してください。
僕らの思い出を返してください。


jigokunodanntoudai@hotmail.com
たまにファンキー管理人 毛玉