スカパラ代々木公園フリーライブ

いやもう凄いの一言に尽きる。本来無料でやる内容じゃないよ。
セットはアンコール含め全15曲。演奏時間約1時間。
キラーチューンのオンパレードに加えて永積タカシの正真正銘の乱入に会場はほぼ半狂乱の宴と化した。
乱入するにしても出てくるタイミングがズル過ぎる。
インスト版追憶のライラックが終わった直後に青いパーカーにリュックサック背負った完全に私服と思しき出で立ちで「見に来ました」なんて飄々と登場。
メンバーに何か話されて「できるかな〜」なんて言いながら再度追憶のライラックのイントロが流れ初めてから会場の雰囲気を掌握するまでの流れは快感を覚えるほどにセクシーだった。
後はもう集まった6000人の観衆との大合唱。
間奏で「やべえ泣きそうだ」なんて言っていたけどそれはこっちの台詞だよ。
出だしの1センテンスをミスっていたけど、そこから先は正に体に染み込んだ歌詞が口を衝いて滲み出てくるように自然に完璧に歌い上げていた。
こんなに劇的なセッション見たことないよ。足がガクガク震えたよ。
アンコールはゴッドファーザーCOME ON!という近年の2大キラーチューンで盛大に締め。
あんまり金銭のことで判断を行いたくはないけど、これだけの規模のライブを金も取らずにアッサリとフリーでやっちゃうなんて、
スカパラってのは何てでっけえバンドなんだ。

それとは別に、近年のライブではモンスターロックやスキャラバンといった従来のキラーナンバーを一切やらずに、新しい曲を積極的にセットに取り入れているように見えるけど、そういう革新的な姿勢も僕はすごく尊敬している。
「やれば必ず盛り上がる曲」を除外して尚磐石となるセットを考案し続ける姿は正に職人のそれだ。
ホントに格好いいなぁ。男が惚れるのも頷ける。